サマータイム開催のボートレース福岡「ニッカン・コム杯」は、18日が最終日。朝から強めのホーム追い風が吹き、4Rからは安定板を装着。さらに展示1周、本番2周の短縮レースに。その中で行われた12R優勝戦を制したのは、「博多ん大将」の藤丸光一(福岡58歳)。進入に動きはなく枠なりの3対3。スリット隊形は全選手がゼロ台の踏み込みを見せ、そこからインの谷川祐一と2コースの森野正弘がグイッとひと伸びする形で1周1マークの攻防に突入。谷川が先マイ態勢に持ち込みかけたが、少し遅れた位置から果敢に握った藤丸の攻めがさく裂。追い風の分、ターンで少し流れたが、1周2マークまでに後続艇を抑え込んで先取りし、そのまま先頭でゴールラインを通過。当地では2011年5月のGWレース以来、約14年ぶり13回目の優勝を飾った。ゴール前まで続いた谷川と片橋幸貴による2着争いは、約20センチの差で谷川に軍配が上がった。