月またぎで開催されてきた「福岡winner決戦！ばんえい十勝杯」は、白いカポックで圧倒的な支持を集めた新田雄史（三重39歳）の優勝で幕を閉じた。コース取りで動きを見せる選手は不在で、スタート展示も本番も枠なりの3対3。スロー勢がコンマ10台前半の好スタートを切り、中でもコンマ11のトップスタートを決めた新田が一目散に逃走態勢を築くと、3コースから果敢に仕掛けてきた川島圭司のまくりをしっかりと受け止めて先マイに成功。1周バックで1艇身ほどのリードを確保し、そのまま2マークも先に回って完勝。思わぬ形で巡ってきた1号艇だったが、しっかりと生かして通算47回目、当地では3回目の優勝を飾った。2着は川島が確保。一番差しの橋本久和、二番差しの真庭明志、まくり差しで両者の間隙を突いた佐藤隆太郎による3着争いは、2マークを全速で回った佐藤が一歩リード。その後の橋本の猛追をしのいで3着を守り切った。