サマータイムのボートレース福岡「西部ボートレース記者クラブ杯」の優勝戦が29日に行われ、シリーズをリードしてきた井上忠政（大阪28歳）が有終の美を飾った。進入はスタート展示も本番も枠なりの3対3。インの井上と2コースの原田才一郎がゼロ台突入の鋭い踏み込みを見せて迎えた1マークの攻防は、先マイに持ち込んだ井上に対して、北野輝季が3コースから果敢に握って追撃。ターン出口では出足関係の仕上がりが良かった北野が少し前に出かけたが、井上が何とかこらえて並走に。ただ、直線を向いてからの舟足は井上が優勢で、2マークまでに1艇身ほど差を広げて先頭をガッチリと確保。通算10回目、当地では初、そして自身最多の年間V3を果たした。3番手は原田が優位に運んでいたが、1周2マークで佐々木翔斗が振り込んだのが見えて、それを回避する形に。着順は落としたが冷静な判断が光った。その結果、柴田直哉が3着。