11 21 木曜日
本場開門時間10:00
  • 本場
    にっぽん未来プロジェクト競走in福岡
  • 場外
    SG下関 SG   GⅢ常滑 GⅢ   鳴門 一般   
ペラボート福岡開場時間10:00
  • 外向発売
    下関 SG   常滑 GⅢ   江戸川 一般   平和島 一般   鳴門 一般   福岡 一般   蒲郡 一般   住之江 一般   
文字サイズ
音声読み上げご利用方法とご注意

選手クローズアップ

さらなる高みを目指して―。高倉和士は2024年を勝負の1年に位置付けている。

「〝SGに行きたい〟というのは選手になってからずっと思い描いてきた夢。デビュー当時は遠すぎて現実的ではなかったけど、ようやく届きそうで届かないくらいの夢に変わってきた感じはしています。今年を含めて35歳までの3年間がSGに行けるかどうかの分かれ道になると思う。正直、焦りはあります」20年後期から8期連続でA1級をキープ。昨年は14優出3Vとコンスタントに優出を重ね、年間勝率は7点台にまとめた。すっかり同世代の福岡支部の中では安定勢力となってきたが、現状には一切満足をしていない。むしろ危機感が背中を押している。
「客観的に自分を評価するとパンチがない。出足、回り足を仕上げて道中勝負に持ち込むタイプなので、どうしても派手さに欠けてしまう。意識はしているけど、捲りの本数が極端に少ないですからね。でも、この先もっと上の舞台で戦いたいのなら1着本数を増やさないといけない。そこをクリアしないとSGの権利は獲れないと思っています」

自身の課題

自身の課題を挙げるのはそこまで難しくない。ただ、それを実際に克服するとなると容易なことではない。高倉が活路を求めたのはスタートのキレ。例えば優出した昨年11月のGⅠとこなめ周年は準優、優勝戦ともにコンマ07の快ショットを放ち、リスクを負うことで結果に結びつけた。「自分にとってのGⅠは記念をレギュラーで走る人にとってのSGと一緒。リスクを最大限に上げて走っています。
以前、峰竜太(佐賀)さんにスタートの話を聞いたら〝俺も常にリスクは背負っているよ〟と答えてくれて。その言葉がすごく自分の中で印象に残っています。ボートレースを代表するような選手がそういう気持ちで走っているのなら、自分はもっとリスクを背負わないといけないなと。少ないリスクで実力が上の人に勝とうなんて都合のいい話はないですからね」

こだわり

現在のSG、GⅠ戦線は伸びをつけてそれをいかに乗りこなすかがトレンド。伸び型に仕上げて1着本数を増やす手もあるが、安易にその道を選ばないのは、高倉なりのこだわりだ。「自分はそこまで器用な方じゃないし、一つ尖らせた武器があった方が通用するんじゃないかと思っています。
理想は出足、回り足を重視した1着型。昨年GⅠを走ってそれなりのエンジンを引いた時はそこまで足負けすることはなかったし、〝やってきたことは間違ってない〟と以前よりも手応えをつかめました。あとはスタート力と瞬時の判断力。上で戦っていくためにはまだまだ足りていない。もっと磨いていく必要があります」照準に定めるのは10月ボートレースダービーと来年3月のボートレースクラシックの出場権。夢の舞台を夢のまま終わらせるつもりはない。